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コラム

水上 学
水上 学

水上学の競馬雑記帳

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2015年03月12日

第12回 「あれから4年〜改めて振り返る」

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 今年の3月11日で、東日本大震災から4年が経過したことになります。まだまだ復興の道半ば、故郷に戻れない方々も多い状況です。直接の被災した地域以外に住む人々にとっては、時間の経過と共に記憶が風化しつつあることは否めないですが、それこそが最も戒むべきことだと思います。

 こと競馬においても、さまざまな被害が出ました。震災の記憶を忘れないために、ここではあくまで競馬界において、当時どんな被害が出たか、直後にどんなことがあったのかを振り返ることにします。おことわりしておきますが、中央競馬に限った出来事についての記述であることをご了承ください。

 3月11日、金曜日。震源に近い福島競馬場では5階スタンドの屋根が崩落。またスタンドの一部外壁が損傷、水道管も破裂。そして中山競馬場でも、スタンドが一部破損。もちろん、東北にある牧場や、関連施設も大きな被害を受けています。

 JRAは当日夕方に、翌3月12日、13日の開催中止を決定。14日には、1億円の義捐金を送ることを発表しました。

 3月15日、中山競馬場の被害状況と、余震、国民感情などを考慮し、3月一杯の中山開催の中止を決定。東日本のWINSも休業。開催は3月19日土曜から、阪神、小倉のみとし、関東圏はPATのみの発売となりました。

 そしてこの日、3月中の阪神、小倉開催を被災地支援競馬とすることを決定、売り上げの一部を義捐金に充てるとともに、各競馬場、関西圏のWINSに募金箱を設置しました。

 大きな被害を受けた福島競馬場は、施設改装、放射能汚染による芝の張替、ダートコースの砂の入れ替えや、スタンドの除染を行い、10月29日からWINSとして、そして翌2012年4月の開催から、競馬場として復活したのです。

 私事ですが、中山の開催がない間も、土曜午後の解説を担当しているラジオ日本の中継が阪神のレースを実況することになったので、競馬場ではなく麻布台のスタジオへ通い、グリーンチャンネルの映像を見ながら放送を行ったことを思い出します。その間にも、スタジオでは何度か余震を感じ、地震情報を織り交ぜつつの放送となりました。そしてスタジオから地下鉄の駅へ向かう途中に見える東京タワーの先端が、少し傾いていたことに戦慄を覚えたものでした。

 毎週末、当たり前のように競馬を楽しめる日々が戻って久しいですが、競馬ファンの皆さんも、この「当たり前のように競馬を楽しめる環境」がどれだけ幸せなことなのか、毎年この時期くらいは噛みしめてみてはいかがでしょうか。私などが偉そうに言うべきことではないのは重々承知なのですが・・・・。

 自分の生業としている競馬がどうなるのか、とても不安な思いで過ごしたあの数日間の記憶は、今でも小さなかさぶたとなって脳裏に張り付いています。

 <今週の競馬から>
中山牝馬S。ケイアイエレガントのリタイアは残念。当日は雨がやや降りそうで、引き続きパワー重視の芝となりそうです。シャトーブランシュに念願の重賞初制覇のチャンスが来たのではないでしょうか。

※次回は3月25日更新予定です。

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