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水上 学
水上 学

水上学の競馬雑記帳

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2015年02月25日

第11回 「減量制度の改革を」

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 今週は土曜が2月28日で、日曜が3月1日。月またぎを土曜日曜でするために、ひと晩明ければ規定が変わる事項もいくつかあります。
 その3月1日に、新人騎手4名、そして外国人の通年免許取得騎手2名がデビュー。外国人騎手が正式にJRA所属となることに関しては、3月13日発売の月刊・競馬最強の法則誌の連載で詳しく書いたのでそちらをお待ちいただくとして、ここでは騎手の規定の改定について、別の話をします。

 今年は先に述べた月またぎが開催日の中にあるために、注意すべき現象がおきます。それは騎手に関する負担重量の規定。土曜は減量騎手、でも日曜は減量なしになってしまう・・・という騎手が出てくるのです。今年は、中井騎手が土曜は1キロ減、原田和騎手と長岡騎手が土曜は3キロ減で騎乗できますが、日曜は減量なしとなるのです。

 現在JRAの減量騎手制度は、デビューから3年未満の騎手を対象に、勝ち鞍が51勝以上100勝以下の騎手は1キロ減(☆表記)、31勝以上50勝以下の騎手は2キロ減(△表記)、30勝以下の騎手は3キロ減(▲表記)となります。先に挙げた、減量恩典がなくなる3名は、3月1日になるとデビューから3年未満の規定をクリアできなくなるというわけです。

 科学的な根拠は別として、斤量が1キロ違えば着差は2馬身違うとも言われていて、減量恩典が出るレース(つまり特別戦以外のレース)では、腕の未熟さを承知で積極的に減量騎手を起用するケースも多い。この期間に、ある程度の活躍を見せれば、馬主や調教師のおぼえもめでたくなって、減量恩典が消えても継続的に騎乗できることもありますが、多くの騎手は、恩典が消えた途端に騎乗機会が減り、長いスランプに陥ったり、そのまま成績がフェイドアウトしていったりしてしまうもの。「あの若手、イイところあったのに全然乗れないなあ、残念だなあ」ともどかしい思いをすることは毎年のようにあります。

 外国人騎手の本免許解禁で、これまでより一層、減量の取れた若手騎手にとっては受難の時代がやってきます。いくら優勝劣敗の世界といっても、乗る機会すら最初から奪われてしまうというのはあまりにも理不尽。問題の根本的な解決には至らないとは思いますが、たとえば減量の恩典期間を、100勝を超えない限りは、従来の3年から5年、あるいは7年に延長し、かつ1キロ減の☆印を廃して3キロと2キロだけにするとか、いろいろな手を複合的に打って、日本人の若手騎手が腕を磨く機会を少しでも確保してあげるべきだと思います。将来の展望が持てない状況が深刻化していくとしたなら、騎手志望の若者が果たして継続的に出て来てくれるかどうか、そちらの方が心配になってしまうのですが・・・。

<今週の競馬から>
 クラシックホース3頭が揃う豪華な中山記念。過去10年は皐月賞馬は4頭出走し、すべて馬券になっています。今年は2頭の皐月賞馬、ロゴタイプとイスラボニータが出走。2011年は皐月賞馬ワンツーで決まっているだけに、今年も共に好走する可能性は高いと思われます。

※次回は3月11日更新予定です。

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