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コラム

水上 学
水上 学

水上学の競馬雑記帳

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2015年02月12日

第10回 「これは動物虐待」

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 先日、シルクホースクラブのHPで、ローブティサージュについての記述を目にしました。その趣旨は、現在スタート地点で怯えるような仕草を見せていて、しばらくレースに使うのが難しい、ということ。恥ずかしながら私はその時まで知らなかったのですが、ローブティサージュは昨年11月末の京阪杯で、ゲート入りを嫌がった際に、係員から不当な暴力を受けていたとのこと。そしてそのトラウマで、ゲート入りに恐怖を感じるようになったのではないでしょうか。

 もしかしたら、読者のみなさんの方がとうに御承知の件だったのかもしれませんが・・・。

 当時の映像がサイトに出ているということで、私も見てみましたが、空いた口が塞がりませんでした。枠入りを激しくゴネたローブティサージュが一旦退避所に下がります。そこで三浦騎手が下馬したあと、長い鞭を持った係員(JRA職員)がいきなり前方から強く馬に叩きつけたのです。もちろんローブティサージュは恐怖でパニック状態。

 コメントによれば、三浦騎手は目隠しによる誘導を依頼したそうですが、「順序がある」として断られたのことです。

 今回の件から問題となる点をまとめてみましょう。

 1.枠入りしようとしている馬に対して用いるなら分かるが、枠入り態勢にない、しかも馬を制御できる騎手がいない状況で長ムチを振るった行為。これは感情でやったこととしか思えない。

 2.ムチを、馬の視界に入るところで振り被り、前方から打ったこと。これは馬に恐怖心しか与えず、虐待と言われてもやむを得ない。

 3.完全に馬をパニックにする行為を施行者側が行ったという点で、公正競馬の成立に影響を与える恐れが大きい。

 4.騎手の申し出を却下し、段取りを重んじた硬直性。

 ざっと思いつくだけでもこんなところでしょうか。

 すでに事件から3ヶ月近くが経とうとしていますが、クラブはこの係員の取った行動について、しっかり糾弾することが大事。そしてJRAも、レースでのムチの使用制限をするくらいなら、完全に虐待の範疇に入る(しかも痛さと恐怖はレース中のムチとは比べ物にならない)今回のような心ない行為こそ厳しく取り締まって、しかるべき処分を下さないとおかしい。この係員は配置転換をすべき。馬を直接扱う持ち場での適性がないことは、この蛮行で明らかとなっているのですから。JRAの管理責任も問われる重大な一件であり、マスコミが当時もっと扱うべきだったと思います。東京競馬場に居て知らなかった私が言えることではないのですが・・・。

<今週の競馬から>
 今年は多士済々の3歳牡馬。先週のきさらぎ賞に続き共同通信杯も、今後のクラシック戦線に大きく影響してきそうな好メンバーが揃いました。東京なら、ミュゼエイリアンの巻き返しがあるのではないかと期待しています。
 
※次回は2月24日更新予定です。

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