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コラム

水上 学
水上 学

水上学の競馬雑記帳

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2014年12月24日

第7回 「やはり納得いかない」

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 いよいよ今週は有馬記念。一時は出走馬が揃うのか危ぶまれましたが、今年から改定された出走奨励金の効果で?結局は豪華メンバーがエントリーしてきました。
 ファン投票1位から3位の馬は出走するだけで2000万円、4,5位は1000万円、6〜10位は500万円が入ってくるわけですから、言葉は悪いですが馬体に問題がないのならば、適性が薄くても、多少デキが落ちてきていたとしても、出走に踏み切る陣営がいるであろうことは不思議ではありません。
 とはいえ、国民的行事と言われるレースでもありますから、看板だけでも揃えるのは営業的には意義のあること。是非は数年先に判断すればいいことだと思います。

 それよりも、私が今回憤りを感じたのは、以前から何度かこの連載コラムでも取り上げてきた、「クラス編成替え時における、4歳馬の収得賞金一律半減」の弊害が、この有馬記念でも露呈したことです。
 今年重賞2勝したフェイムゲームが、ファン投票順にフルゲートまで並べると出走枠に入れるのに、現在の「上位10頭までは投票順、それ以外の6頭は収得賞金+近1年の収得賞金の合計金額の大きい順」というルールにより除外対象となってしまいました(12月24日現在)。穴馬としてフェイムゲームに注目していた記者や識者、ファンは多く、何ともガッカリしたものです。かくいう私もその一人。馬名は出しませんが、なぜこの馬の方が優先されるのか・・・という疑問を持たざるを得ない馬もチラホラいます。
 フェイムゲームは4歳馬なので、初夏に収得賞金を半減されたことが響いているのは言うまでもありません。まあ、「それならもっと使って稼いでおけばよかったのだ」と言われてしまえばそれまでですが、馬には適鞍というものがあって、そうそう適性に合わないところを使うわけにもいきません。中長距離寄りの馬にとって、活躍の場が限られる現状の番組編成では、賞金を積むチャンスも限られています。

 フェイムゲームばかりでなく、以前から何度も書いているように、4歳オープン馬の賞金半減は、夏以降の重賞の多くにおいて、ほとんどの4歳馬が除外対象になってしまい、出走すら覚束ないという現象を招き、弊害面が明らかとなっています。冷静に考えてみてください。クラス編成時点で賞金3200万以下の馬は降級の恩恵に与れますが、そもそも3200万を超える馬は降級すらできず、ただ賞金を減らされ、出走の機会が狭められるだけなのです。明らかに何のメリットもないどころか、不利を生むだけの悪法。最も競走馬として完成する4歳後半に、満足に重賞にも出られない状況が続くと、オープン馬全体の質も低下してしまうし、現に長いこと「3歳馬×6歳以上」の図式となる重賞が多くなっています。
 来年からでも、収得賞金3200万を超える4歳馬は、賞金をそのまま維持させるといいうルール改訂をしないと、いつまで経っても4歳オープン馬の受難は続くことでしょう。

<今週の競馬から>
 有馬記念では、基本的には消耗度の少ない馬が穴を空けるという傾向が強い。秋のGI3走目とはいえ、初戦の天皇賞は全く走っておらず、前走ジャパンCも不完全燃焼だったフェノーメノの巻き返しはあり得るでしょう。何らかの印を打つと思います。

※次回は1月7日更新予定です。それでは皆様、2015年もよろしくお願い致します。

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