本文へジャンプします。




現在位置: TOP > コラム > 水上学の競馬雑記帳 > 第5回 「2歳重賞の乱立を憂える」


コラム

水上 学
水上 学

水上学の競馬雑記帳

プロフィール・関連コンテンツ


2014年11月26日

第5回 「2歳重賞の乱立を憂える」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 先週土曜、報道関係者の間でちょっとした話題となっていたのは、今週土曜に重賞へ昇格した第1回京都2歳Sの出走想定馬についてでした。
 なんと、想定5頭!結局月曜17時発表の登録では8頭になりましたが、なんとも寂しさを拭えません。もともとオープン特別の時代から頭数は少ないレースでしたが、重賞になってもこれでは・・・。

 週末、東京スポーツの山河記者もコラムでお書きになっていましたが、今年突然増やされた2歳重賞戦線、その弊害が出てきているようです。重賞だけでなくオープン特別まで増やされているので、なおさら出走頭数が分散し興趣の薄れるケースが頻出しています。

 もちろん、早い内にクラシック出走をクリアするだけの賞金を稼がせて、本番前にゆったりとしたローテーションで臨ませるという「配慮」もそこにはあるわけですし、2歳戦を充実させるというのもJRAの数年来のポリシーですから、その方策自体が間違っているとは思いませんが、さすがにこれだけ増やすとやり過ぎ感は拭えない。
 そもそもこの策の裏には、馬主さんに早く資金回収させることにもあると睨んでおり、経済的な側面から出た案ではないかという推測もしているのですが、それはさておくとして、この促成栽培策は、2歳戦の分散だけでなく将来的にもっと大きな歪みも生むのではないかと危惧します。

 仕上げがドンドン早くなれば、それだけ馬の衰え、疲労蓄積も早くなる。よって3歳末期から4歳になるとリタイア馬が相次ぎ、古馬陣容がスカスカになる。実際、クラス編成替えで4歳馬の一律賞金半減という乱暴な施策が続き、今でも重賞における4歳馬の出走は本当に少なくなってしまっている上に、こうした促成栽培が加速していけば、なおさら古馬の陣容は薄まってしまいます。

 また、晩成型の馬の出番がドンドン無くなり、活躍馬のタイプがワンパターンになっていく。偏った資質の馬ばかりが上位に昇るようになってしまうという弊害も出てくるのではないでしょうか。

<今週の競馬から>
 国際GIとしては有名無実化してしまったジャパンC。これも見直しが必要なレースです。今や古馬にとって唯一の東京2400mGIということしか、価値がなくなっているわけですから、国際色の打ち出しはもう要らないのではないでしょうか。
 それはさておき、今年も主役は牝馬でしょう。ジェンティルドンナの3連覇はさすがにないと思うので、デニムアンドルビーorハープスター、どちらかが新女王として戴冠式を迎えるのではないかと思うのですが・・・・。

※次回は12月10日更新予定です。

@niftyオススメコンテンツ

水上学と絶叫する会

水上学と絶叫する会

血統馬券師でもあり競馬ライターでもある水上学の競馬予想が@niftyに新登場!1日800円+税で水上の勝利の方程式をあなたにお届けします!


各レースの成績、払戻金などのデータは、必ず主催者発表のものでご確認ください。

JRAホームページ