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コラム

水上 学
水上 学

水上学の競馬雑記帳

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2014年10月15日

第2回 「ホースマンの顕彰制度について」

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 先週月曜、東京競馬場では、中央競馬60周年を記念して発表された殿堂入り騎手、調教師の表彰式が行われました。今回はレジェンドジョッキーとして岡部幸雄、柴田政人、郷原洋行、河内洋の各氏、レジェンドトレーナーとして松山康久、伊藤雄二の両氏が選出されました。

 40年以上の競馬歴を重ねてきた私のような人間にとっては、皆さんの現役時をもちろん知っており、感慨も深いものがありますが、改めて思ったのが、JRAの顕彰制度の不透明さです。中でも、
「なぜ、10年の区切りでしか選出をしないのか?」
「なぜ、顕彰者がこんなに少ないのか?」
 この2点が大きな疑問でした。

 もちろん、八大競走の勝利数や、通算勝利数で基準をクリアしていることが条件となっているからそうなっているわけで、10年くらいの期間がないと、それをクリアする人が登場しないということなのでしょう。
 しかし競馬界への貢献度を、杓子定規に数字だけで規定してしまっていいのでしょうか。

 こういう趣旨の表彰は、毎年、あるいは隔年くらいのスパンで、実績もそうですが、あくまでも貢献度、業績の価値で検討され、受賞者を決定して然るべきもの。10年も間を空けてしまうと、失礼ながら物故される方々も増えてしまい、ご存命中に表彰を受けられないケースも多くなるでしょうし、またファンにとってますますなじみが薄くなってしまう。

 前回の選出はJRA50周年記念だった10年前で、その時は騎手として野平祐二、保田隆芳、福永洋一の各氏、調教師が尾形藤吉、松山吉三郎、藤本冨良、武田文吾、稲葉幸夫、二本柳俊夫、久保田金造の各氏でした。

 皆さん当然の殿堂入りですが、他にも、なぜこの人がまだ選ばれてないのか、どう考えても分からない、選ばれていないのが不自然と思える方々がたくさんいます。私が思いつくだけでも・・・・

 騎手なら蛯名武五郎、八木沢勝美、高橋英夫、栗田勝、加賀武見、高橋成忠、増沢末夫、武邦彦、嶋田功、南井克巳の各氏。
 調教師なら大久保房松、松田由太郎、伊藤修司、境勝太郎の各氏。

 まさにレジェンド、日本の競馬史を語る上で欠かせない方ばかりです。彼らを欠いて何が顕彰か!個人的に不勉強で功績の偉大さが語れない戦前のホースマンは入れませんでしたが、当然そういった方々(函館孫作、前田長吉氏など)も対象にすべきでしょう。

 こういう方々を選んでこそ、日本の競馬史の伝承につながるのです。数字を基準に決める姿勢にはお役所仕事のうすら寒さすら感じるとともに、ホースマンへの愛情が感じられません。ある程度の顕彰基準はあってもいいですが、ただちに騎手、調教師についても、毎年か隔年で識者を中心に顕彰審議を行うべきだと強く訴えたいです。

<今週のレースから>
 秋華賞。ヌーヴォレコルトは初めて小回りで直線の短いコースに出走。例年ならケチもつけたいところですが、今年は他馬と力の差があり過ぎるか?なんとか伏兵を探したいものですが・・・。ギリギリまで悩むこととなりそうです。

※次回は10月29日更新予定です。

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