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水上 学
水上 学

水上学のこれだけは言わせて!!

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2013年04月03日

第163回「ダービーニュース休刊」

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 3月31日をもって、老舗競馬専門紙ダービーニュースが休刊。1946年の創刊以来、67年の歴史に、ピリオドを打ちました。
 多くの高名な競馬予想家を輩出し、一時はシェア30%を誇った緑のダービーカラーを、今週末からは新聞スタンドで見かけることはなくなるのです。
 競馬専門紙の流通形態に革命を起こし、バイク部隊を駆使して駅へ飛ばすという今の販売システムを最初に採用したことで知られ、昭和40年代はラジオスポットも頻繁に耳にしました。しかし競馬人気全体の低迷、景気の低迷による打撃は大きく、何より痛かったのは大震災による開催中止と印刷所の麻痺。これによりお金の回転が一時的に止まってしまったことが、自転車操業(各紙そうなのですが)にとっては致命的でした。その後もいろいろ改善のための対症療法で経営努力に努めてこられましたが、とうとう万策尽きたということなのでしょう。

 個人的にも、何名かのトラックマンの方々にはとてもお世話になってきており、今回の休刊には胸を痛めていますが、地方競馬場の閉鎖と構造は全く同じであり、競馬界にとってはかなり悲観すべき状況です。ファンからしてみれば、1つ専門紙が消えただけのことかもしれないですし、また今はWEB全盛だからという醒めた見方もあるとは思いますが、ただ競馬の全盛期、隆盛期を支えた媒体が消えるということは、とりもなおさずその業界自体が、再び栄えるための可能性が否定されたということ。中央競馬では2年に1紙くらいの割合で専門紙が休刊という名の廃刊の憂き目に遭っており、低落傾向に歯止めがかかりません。

 外国人が見ると誰もがその詳細さに驚き、しかもその詳細な情報が分かり易くディスプレイされていることでさらに驚いているという、日本の競馬専門紙。我が国の競馬文化を代表するメディアといっても過言ではないでしょう。これを「文化遺産」にしてしまうことがあってはいけません。日刊紙にもWEBにもそれぞれ良さがありますが、専門紙には専門紙にしかない長所がたくさんあります。詳細な調教データ、厩舎取材のクセ、充実した馬柱、名物トラックマンのコラム、あの紙の手触り、インクの匂い・・・。そのどれもが、競馬開催日の我々の気分を盛り上げてくれる大事なファクターです。ファンも、単によく当たるかどうかだけでなく、資料集としての価値、さらに手で実際に触ることによる一体感といった、目に見えない部分の役割も改めて認識して、競馬マスコミの良心の象徴たる専門紙を買い続け、文化を維持していくことを考えていただきたいと強く思います。


<今週のレースから>
 大混戦の桜花賞。一応の核はクロフネサプライズとなるでしょうが、これまでに誰もを唸らせるレースをしたかというと・・・・。加えて雨の予報も出ていて、波乱の目は十分です。これまでに堅実に走りながらも、人気の盲点になっているような馬、たとえばウインプリメーラやジーニマジックといったあたりが、配当をハネ上げる使者になるのではないかという気がしています。

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