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コラム

金子 京介
金子 京介

京介のダート重賞レース展望

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2011年03月20日

名古屋大賞典

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 今回の大震災において、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。そして、お亡くなりになった方々に謹んでご冥福をお祈りいたします。

 しかし嘆いてばかりもいられません。各種興行で自粛ムードが増して行く中、JRAは「東北関東大震災被災地支援競馬」と題したスローガンで競馬を開催する方向で舵を切りました。大きな被災で誰もが萎縮してしまう空気の中、大いに勇気ある決断だと拍手したいと思います。長らく続いてきた日本の沈滞ムードを打破する、世の中を鼓舞し勇気づける、その先鞭となるのが競馬の興行であるならどれだけ素晴らしいことかと。自分が寄与できる力が僅かであっても、その助けになるならと願わずにはいられません。今後ともに本コラムをよろしくお願いいたします。

 また、今回の名古屋大賞典コラムを前に、名古屋競馬関係者様方々にも。何とか無事に、名古屋競馬は開催されるようでホッとしています。関係者の方々の努力には、本当に頭が下がる思いです。


 さて、ブリーダーズカップクラシックへの大いなる挑戦は、高い壁に跳ね返されてしまった格好ではありますが、決して力が衰えたわけではないエスポワールシチーが、ここは地力を見せつけてくれそうな場面です。2000m前後の距離なら体力無尽蔵のワンダーアキュートも、東京大賞典のようなレベルの高いスピード勝負では食らいつけません。馬場がやや特殊で、エスポワールシチーが距離の壁に苦労するようなシーンがあるなら、若干条件の得意不得意でアヤがついても良さそうですが、ワンダースピードはG1クラスの争いになると道中の追走で脱落してしまうのが明らか。一番の強敵に思える馬に明確な弱点があるので、ここはエスポワールシチーのマイペースが明らかでしょう。

◎4.エスポワールシチー
○1.クリールパッション
▲7.ワンダーアキュート

 そして再度注目したいのは、名古屋競馬場の内ラチ沿いの解釈。地元の馬はなるべく砂の厚い内ラチ沿いを3頭分ほど避けて通るのが通例ですが、昨年のラヴェリータや一昨年のスマートファルコンの2周目など、中央で重賞を何度も連勝するレベルの強力な馬は、それほど内の砂の深さを気にしてない様子。足回りがしっかりしている差が出るためか、あの小回りコーナーでスピードを落とさず、他の馬よりも内側を通ってスイスイ進むんですから、止まるわけがないですよね。地方馬をなかなかパス出来ずに外に振られる追い込み馬に比べれば、明らかに先行馬が有利。また、中央馬の比較なら内外で相当有利不利が生じると考えていいでしょう。力差や適性の差を考慮すると微妙なぐらいなら、むしろ内枠を強調したいと思います。

 そして、札幌の小回り競馬で無類の強さを誇るクリールパッションが、ここで日の目を見る場面ではないかと考えます。ピッチ走法タイプで平坦コースが得意、さらに札幌のコーナーで道中捲って押し上げられる器用さがあるのも、ここでは大いに強みになるでしょう。多少甘さも残していたフェブラリーSで大健闘の6着、次が狙いの仕上げのはず。なるべくなら好位を取って欲しい所ですが、ここ2走はG1レベルのスピード勝負の流れを経験してきました。今回はスンナリの流れに持ち込めても良い場面です。

 続いてワンダーアキュートとセレスハントの比較ですが、距離適性の差で前者を。ワンダーアキュートは近走の内容そのままで、ここは2着争いに十分。セレスハントはやはり前走の佐賀記念の内容を見るに、スタートの反応がビビッドではなくなっていて、本質的に1800m以上では強く主張できない距離適性の壁を感じました。距離が短い南関東交流重賞などで、もう一度見直したいところです。

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