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コラム

金子 京介
金子 京介

京介のダート重賞レース展望

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2010年07月13日

ジャパンダートダービー

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 今となっては、春のダート3歳路線のチャンピオンを決するレースとなった、ジャパンダートダービー。創設直後の間しばらくは、このレースを向かうための路線が確立されてなかったこともあり、まだ地方&中央所属馬のピラミッドの頂点を決めるレースと呼べるほどのレベルかどうか、疑問視される決着もありました。しかし、ここ数年でローテーションのテコ入れが進んで、強力メンバーが安定して供給されるようになり、走破時計が2分04秒台でまとまりだしました。近年は、ここを制した馬ばかりでなく、2着以下の上位好走馬も、古馬になっての活躍をほぼ約束される結果になっています。そして重要なのは、今までダートの中距離のオープン〜重賞路線には全く見向きもしてなかった馬でも、このレースには出走が可能だということ。昨年のように短距離でしか活躍のなかったテスタマッタも、あるいは3歳上半期は芝でしか走っていなかった一昨年のスマートファルコンですらも、賞金さえ足りていれば、ここに登場できるルールなんです。ダート重賞の重要ステップを歩んでこないと出走させないと言う仕組みではありません。

 また、2009年からはJRA所属馬の出走可能頭数が5頭から6頭へ変更になったことも、大きなポイントです。なので、JRA所属馬からすると、ある程度の賞金を確保してさえいれば、3歳芝クラシック戦線のダービーにまでチャレンジできる道が閉ざされず、芝・ダート両睨みの判断が可能ということでもありますし、一つ手前の指定レースで無理して仕上げて、一杯一杯の間に合わせ状態で出るようなこともなくなります。メンバーが強化されるばかりでなく、ダート2000mが初距離になり、同時に初の長距離輸送・初ナイターの不利があるJRA所属馬の場合は、間隔の詰まった連続好走のローテになて、精神状態ギリギリの状態で出るのは、明らかにマイナス。昨年こそ連勝馬同士のワンツーでしたが、例年は前走不向きな条件・不向きな展開によって力を出せずに負けている馬の方が、むしろ勝ち負けしやすいレースです。3歳夏で大井2000mを2分4秒台で走破するのは、なかなか高いハードルだと言えます。前走のレース内容を見極めて、相手関係との力差を判断するよりも、過去3走ほどの内容から比べて、大幅に上積みを期待できる馬に可能性を見るべきでしょう。

◎8.コスモファントム
○3.トーセンアレス
▲12.バーディバーディ
注1.ミラクルレジェンド

 4頭までにします。時計の掛かる良馬場だったとは言え、東京ダービーのマカニビスティーの勝ちタイム2分06秒7は流石に遅いです。これでは古馬と伍するどころの話ではありません。案の定、マカニビスティーは先のプロキオンSにて、道中最後方押し通しの追走になってました。上積みがいくら見込めるとは言えど、ここから時計を3秒ほど詰めなければいけないガナールとマグニフィカは厳しいと感じます。また、JRAの3歳オープン戦も、正直言うと現5歳・4歳世代ダート馬トップクラスほどの凄みはあまり感じません。今年の3歳オープンの中での比較であれば、伏竜S・あおぎりSがやや優勢、ユニコーンSは唯一勝ち馬のみ優秀といったところ。さらに、バーディバーディは、ブライアンズタイム産駒のダート馬であるにも拘らず、細身に見せてギリギリの作りであるように感じました。バトードール以下、かなり弱い相手に完勝したと言う内容であり、現時点ではまだ可能性の高い1頭であるだけです。

 それならば、コスモファントムの潜在能力に大いに期待したい場面です。この馬は今回初ダートではなく、札幌2歳未勝利にてコーナー4回の札幌1700mをクリアしています。このレースはそれほどレベル高い内容とは言えませんが、その後グングン成長力を見せ、芝のオープン勝ちを収めたばかりか、世代トップクラスとも言えるリルダヴァルやヴィクトワールピサと接戦する所まで行き、さらにはダービー出走にまで漕ぎ着けてしまいました。血統表を見ても英字ばかりの構成で、レースも瞬発力を発揮した内容ではないにも拘らず、このクラスまで上り詰めるスピード持続力性能は、かなり大したものだと思います。体型的にも手足が長めで、飛節(ヒセツ)も真っ直ぐ、さらに蹄も立てていますから、一般的には緩急のつくペースには弱いタイプと言えるはず。これでレース上がり34秒台に対応しているわけですから、繋ぎ(ツナギ)の質が素晴らしいのでしょう。変わり身などではなく、ダートでも標準以上に走れるのは間違いないと見ているので、戦ってきたレースの格を比較すれば、素直にこの馬からだと思っています。

 トーセンアレスは、中山ダート無敗の内容、さらには伏竜Sの内容が非常にレベル高いです。ヒヤシンスSで一度バーディバーディに完敗を喫していますが、あれは芝スタート&左回りのコーナー2回の大外枠で、思ったようには良い位置を取れなかったものです。皐月賞・ダービー当時も抜群の調教内容でしたし、今回ダートに替わってからがようやくの本領発揮。

 そして、圧倒的人気になるだろうバーディバーディも、前走並みの状態を維持できて、レースでそれなりの内容を発揮できさえすれば、十分上位争いします。そういう意味では、無理して評価を落とす必要はありません。先ほど取り上げた、重賞を連戦の疲れが気になりはしますが、前日予想の時点では順当な上位評価が妥当。

 そしてもう1頭、今年に入って大変身し、3連勝した内容がパーフェクトと言えるミラクルレジェンドを押さえで。あおぎりSは1000万A級の内容だったのは間違いありません。小柄な牝馬で、前走も馬体を減らしていたりと不安材料も多いのですが、半年間連戦している馬などに比べれば遥かにローテは軽いですし、更なる上昇を見ていい1頭。

 伏竜Sで完敗した2頭、プレファシオとバトードールは、やや関節の動きに鈍さがあり、小回りの加速勝負に合わない印象がありました。また、オープンを勝った内容も強調するほどではないと見ています。評価は上位陣に比べて1枚落ちてしまいます。

 その他の地方勢には、大井2000m2分04秒台というハードルは非常に高いと思われます。化け物クラスの戦跡を引っさげて来ないと、厳しいと感じます。

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