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柏木 集保
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2017年03月11日

中山牝馬S

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 昨秋の「紫苑S」で、今回も対戦するビッシュに1秒0もちぎられた時点では、上級クラス突破は難しそうに映ったフロンテアクイーン[14](父メイショウサムソン)を狙いたい。

 4歳になって急激に馬体良化。線の細さが消えてきた。それまでちょっとジリ脚と見えたが、スローの東京1800mで仕掛けを待って追い出すと、一気に馬群をすり抜けて上がり「33秒2-推定1ハロン11秒1」の切れ味を爆発させたから驚いた。

 メイショウサムソン産駒は、パワーとスタミナで押す力強い男馬に活躍馬が多く出ると考えていたが、イメージとは逆に牝馬に頭角を現す馬が多い。

 ここまでただ1頭のJRA重賞(アルテミスS)の勝ち馬である牝馬デンコウアンジュ(祖母の父サンデーサイレンス)も、上がり33秒3で一気に伸びてメジャーエンブレムを差し切ったように、サンデーの血をうまく引き入れたメイショウサムソン産駒は切れるのだった。メイショウサムソンは3歳春の2冠、春秋の天皇賞をねじ伏せるように勝っているが、実は距離1800mは【3-3-1-1】。

 2歳時に中京1800mをレコード勝ちの記録もある。思われているほどはスタミナ型ではないようなところもあった。

 フロンテアクイーンは、もう代を経ているので一族の特徴がどこまで保たれているかは懐疑的にならざるをえないが、さかのぼるファミリーはトウショウボーイが代表するソシアルバターフライ(5代母)の牝系であり、エイティトウショウ、トウショウペガサス、トウショウピットが中山1800mの「中山記念」を計4勝もして、2着2回の記録がある。1800mのスペシャリストとされた一族である。

 ソシアルバターフライ系の牝馬に、メイショウサムソン(名牝ガーネットが4代母)の組み合わせ。ちょっと古典的でさえあるが、サンデーサイレンスや、サドラーズウェルズ系の血を味方に甦った一族同士でもある。牝系に古いも新しいもなく、言い出せばみんな古典の世界である。

 日本の伝統の名門牝系に、また新しい未来を開きたいからフロンテアクイーン。外枠はちょっと死角だが、もう完全に復活した北村宏司騎手の手腕にも期待したい。

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