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柏木 集保
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2017年03月04日

弥生賞

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 皐月賞と同じ中山2000mの注目のトライアル。今年はこの時点ではまだ衆目の一致の候補が抜け出しているとはいえず、登録していたブレスジャーニー(東スポ杯勝ち馬)は、まだ明らかに乗り込み不足で回避。レイデオロ(ホープフルSの勝ち馬)は、ぶっつけで皐月賞に間に合うか? 仕上げに手間取っている。

 この弥生賞で一歩抜け出すと、たちまち最有力候補の1頭に近い評価を受けそうである。

 すでに皐月賞出走可能な賞金に達しているコマノインパルス[7](父バゴ)に注目したい。ちょっと切れ味に乏しいレースを続けるが、距離2000mを【2-1-0-0】。中山2000mを2分01秒2で乗り切った12月の葉牡丹賞では、どのランキングでも上位3傑には入っているレイデオロと0秒2差の2着だから、比較の基準にもなりそうな有力馬である。

 父バゴの産駒は、ディープインパクトや、キングカメハメハ産駒に比べ、どうにも地味な印象はぬぐえないが、短い充電で弥生賞に出走してきたように、タフで簡単には崩れない強みを持つ。

 父バゴは凱旋門賞の勝ち馬だが、長距離タイプということはなく、レッドゴッド系ナシュワン産駒らしく1600mでも4戦4勝だった。英ダービー、キングジョージのナシュワンも、2000ギニーなど、8ハロン以下でも3戦3勝のスピードがあった。ナシュワンは日本では必ずしも著名種牡馬ではないが、その祖母は女王陛下のハイクレア。ディープの母ウインドインハンーヘアと同じ牝系出身のいとこになる。この流れを引く種牡馬バゴはランキングサイアーではないが、距離の幅は万能に近い。かつ、バゴの祖母は名種牡馬マキアベリアンの全妹になる。ダート適性も高い。配合に恵まれるならば、素晴らしい種牡馬なのである。

 バゴの代表産駒の1頭にもなろうかというコマノインパルスは、母方も魅力的であり、祖母リンデンリリー(父ミルジョージ)はエリザベス女王杯の勝ち馬。シュリリーの牝系なので、リンデンリリーの4代母は、オグリキャップの5代母クインナルビーの全姉である。それでは古い、などということもない。意図的な配合により、コマノインパルスはヘイローの(5×4×6)のクロスを秘めている。

 残念ながら、ディープインパクトを筆頭のサンデーサイレンス系の切れ味はないが、意外やバゴは、ビッグレース向きの底力を伝えるところはあり、だから、菊花賞のビッグウィークの父となった。

 ディープインパクトの「カデナ、サトノマックス」や、キングカメハメハの「ダイワキャグニー、グローブシアター」に、互角以上のレースを展開したい。

 今年は、必ずしも日本で大活躍の種牡馬の産駒が断然の年ではないかもしれない。フランケル産駒に呼応するように、ニューアプローチ(父ガリレオ)のベストアプローチの台頭も考えておきたい。

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