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柏木 集保
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2017年12月27日

ホープフルS

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今年からGIに昇格したホープフルSは、旧ラジオNIKKEI賞2歳S(阪神)を受け継いだので、第34回。過去に多くのチャンピオンホースを送り出したが、それは阪神時代のこと。中山では(重賞としてはまだ過去3年)、GIIの昨年、レイデオロ(日本ダービー馬)が光るだけだが、GIとなった今年は関西馬が13頭も遠征してきた。重要なレースに育って欲しい。

最優秀2歳馬」に対する考え方は、GIが2つしかなかった昨年まで、杓子定規すぎて意味が乏しかった。阪神JFと、朝日杯FSの勝ち馬が、ほぼ無条件の最優秀2歳牝馬と牡馬だった。でありながら、規定はないから逆に、最優秀2歳馬に対する考え方は各人各様だったところがある。

JRAでは、欧州や北米ほど早い時期からの2歳戦はなく、必ずしも重要視されてこなかったから、「あなたの馬は最優秀2歳牡馬です」と表彰されても、実際のオーナーはあまりうれしくなかった。先のない、単なる早熟とされたようで…。

これは、早くから2歳戦が行われるアメリカなどとはだいぶ様子が異なる。たとえば、1976年、多くの勝ち星を挙げ、高額の賞金を獲得している馬を押しのけ、2歳チャンピオンに選ばれたのはたった3戦3勝のシアトルスルーだった。「あなたの馬こそ、最高の来季のチャンピオン候補です」というのが、2歳チャンピオン選定の意味だった。

翌年、シアトルスルーは、【9-0-0-0】のまま、史上初の無敗の3冠馬に輝いた。やがてそれはボールドルーラー系の巻き返しにまでつながり、現代のチャンピオン種牡馬タピットは、その3代前の父がシアトルスルーである。

また、1972年、セクレタリアト(ハイセイコーと同期)は、2歳戦を【7-1-0-1】の成績で2歳チャンピオンに輝いただけでなく、なんと年度代表馬に選ばれた。現在でいうとそんなにランクの高いレースを複数勝ったわけでもないのに…。しかし翌年、セクレタリアトは歴史的な3冠馬となった。

日本の2歳チャンピオンはみんなキャリアが少ないので、これからも難しいだろうが、牡、牝、それぞれただひとつのG1を勝っただけで、「自動的に2歳チャンピオン」の表彰を受けることはなくなった。昨年の最優秀2歳牡馬は「サトノアレス 280票、レイデオロ 11票」だったが、ホープフルS(牡、牝)の昇格により、そういうチャンピオンの時代ではなくなるだろう。

注目は、今年の2歳チャンピオンはムリでも、3歳の来季はチャンピオンの1頭になって欲しいサンリヴァル(父ルーラーシップ)。祖父と、祖母の代になる4頭は「キングカメハメハ、エアグルーヴ、アグネスタキオン、ウメノファイバー」。みんな日本のクラシック馬という素晴らしい組み合わせである。コースは大丈夫、距離も2400mまではまず大丈夫だろう。未来展望により、連続して関東への遠征は、つづけて田辺裕信騎手である。

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