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2017年03月03日

チューリップ賞

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 桜花賞と強烈に結びつく最大のトライアル。過去10年の桜花賞で3着以内に快走した30頭のうち、「18頭」までがチューリップ賞の出走馬。「神戸新聞杯→菊花賞」と同じような図式である。

 また、過去10年、前年の「阪神ジュベナイルフィリーズ」を3着以内に好走し、このチューリップ賞でも3着以内だったのは「07年ウオッカ、08年トールポピー、09年ブエナビスタ、10年アパパネ、11年レーヴディソール、ライステラス、12年ジョワドヴィーヴル、13年クロフネサプライズ、14年ハープスター、15年ココロノアイ、レッツゴードンキ」の計11頭だが、ウオッカを筆頭にそのうちの「6頭」が春のクラシックを勝っている(計8勝)。

 12月の阪神ジュベナイルフィリーズを1〜2着しているソウルスターリング、リスグラシュー。この人気の2頭は、過去のパターン通りだと、ここで好走できるならクラシック勝ち馬となることが5割以上の高い可能性で約束されることになる。

 フランケル【14−0−0−0】の初年度産駒で、母は仏米のGI「6勝」を含み【10−2−2−4】の女傑スタセリタ。世界が注目するソウルスターリングは、このあと滞在はないと思えるのでまた遠征になるから、先週の阪急杯のロサギガンティア(プラス10キロの546キロで凡走)のような緩い仕上げがないとはいい切れないが、阪神ジュベナイルフィリーズを例年の桜花賞の勝ち時計に相当する1分34秒0で快勝の能力を信じたい。自身のラップバランスは推定「47秒1−46秒9」。正攻法の先行抜け出しの好時計は、2歳馬とすれば完ぺきに近い。

 父フランケル(その父ガリレオ)も、母スタセリタ(父モンズーン)も早熟性を生かして活躍したわけではない。とくに母スタセリタは5歳時にはアメリカに移ってGIを2勝するなど、ドイツで発展した一族らしいタフな成長力があった。

 ドイツ血統というと、近年では「ブエナビスタ、マンハッタンカフェ」が代表するズライカ(1954年。父ティツィノ)の牝系だが、実はソウルスターリングの牝系も同じファミリーである。ソウルスターリング→スタセリタ(Cルメール騎手で10勝中4勝)とさかのぼる牝系は、1952年産まれのシェへレザード(独)に到達するが、この牝馬はブエナビスタの4代母ズライカの、2歳上の全姉である。世界に知られる活躍牝馬だから…というだけでなく、スタセリタの輸入は大成功をもたらした「サンタルチアナ→アグサン→ビワハイジ→ブエナビスタ」と同じファミリーの牝馬だから、と推測することができる。

 コンビで3戦3勝のCルメール騎手は、前3戦と同じ好位抜け出し作戦だろう。世界にフランケル産駒「連勝記録更新中」を送りたい。

 もちろん、再び武豊騎手に戻ったリスグラシュー(父ハーツクライ)が最大の強敵だが、2頭ともに桜花賞出走確定の賞金額であり、負けたくはないが必死というレースではない。シンハライトの4分の3同血の妹ミリッサ(父ダイワメジャー)のほかでは、相変わらずというより、一段と調教の動きが良くなったワールドフォーラブ(父ディープインパクト)を絡めたい。祖母は1998年のオークス馬エリモエクセル(父ロドリゴデトリアーノ)。その牝系は、いま甦って世界をリードする種牡馬の1頭タピットの4代父になるボールドリーズニング(シアトルスルーの父)が代表する一族である。

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