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コラム

花岡 貴子
花岡 貴子

調教師(センセー)教えてっ!

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2010年12月01日

「兄弟、どっちも走ってほしい、どっちも負けて欲しくない」

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キングスエンブレム

キングスエンブレム
 今週はヴァーミリアンとキングスエンブレムの2頭をジャパンカップダートへ出走させる石坂正調教師にお話をうかがいました。

 まず、ヴァーミリアンについてうかがいます。例年はJBクラシックからJCダートのローテーションですが、今年は休み明けでの参戦になります。
「帝王賞の疲れが抜けきれないので、このローテーションになりました。年齢的なものもあるから疲労が抜けにくいのかもしれません。でも、大事をとったおかげで今の状態は確実によくなっています。帝王賞の前よりは確実にいいんじゃないかと思っています。」

 今週の追い切りは坂路で54.4-40.0-26.1-12.9という時計でした。
「先週に続いて終いのばす、という指示で行いました。ラスト12秒台は最近は出ていないし、いい追い切りができたと思います。気合いは先々週くらいから、かなり乗っていますね。ヴァーミリアン自身が『競馬するんだ』という気持ちになっています。」

 では、状態について自信のほどは?
「デキは昨年同じだと思います。不安のない万全の体調で競馬に臨めます。ただし、年齢的に衰えがあるのではないか、とも思っています。」

 続いて、キングスエンブレムについて伺います。こちらも追い切りは坂路でほぼ同じ時刻に行なわれ、時計は53.6-38.7-25.6-12.9でした。
「指示はヴァーミリアンと一緒で終いを伸ばすように言いました。こちらも順調ですね。」

 みやこSではトランセンドの2着に敗れましたが。
「勝ちたいな、と思っていました。でも、後ろから行ってあんなに砂を被っても最後まで集中力が途切れることのない競馬ができましたからね。負けたけれど、JCダートにむけていい競馬が出来たと思っています。」

 この秋は準オープンとシリウスSを連勝。そしてみやこS2着と、安定したレースをみせていますね。
「もともと期待していた馬でしたが、ようやく安定してきました。今回も安定した体調で競馬できると思います。最近、少しづつでも体重が増えているんです。今回も当日は6〜8キロほど増えていると思いますよ。今日の追い切りでもそんなに減らないと思いますからね。前々走あたりからパドックでも大人しく歩いていて、気持ちも安定しているのもいいですね。」

 今回がGI初挑戦になります。
「確かにそうですが、前走もJCに出る有力馬と対戦していますからね。同じようなメンバーなら勝負になるとみています。」

 ヴァーミリアンとキングスエンブレム、この兄弟を出走させるお気持ちは?
「兄弟、どっちも走ってほしい、どっちも負けて欲しくないという思いです。ヴァーミリアンについては『よくぞ今まで走ってくれた!』と。今回も相手云々ではなく、いかにヴァーミリアンらしい実績馬らしい競馬が出来るかどうか、にかかっていると思います。一方、キングスエンブレムは勢いがあるし、兄に比べてキレがあります。この2頭でいい競馬を、いい競り合いを見せてくれたらいいと思います。」


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