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コラム

花岡 貴子
花岡 貴子

調教師(センセー)教えてっ!

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2010年09月01日

「マツタケ山で一番のマツタケを探すようなものだよ」

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 今週は小倉2歳Sにドレッドノートを出走させる佐々木晶三師にお話を伺いました。

 まず、前走7月31日の新馬戦ですが、レース前にパニック状態になっていた、と伺いました。
「そうなんだよ。デビュー前に坂路でいい時計を出していたので期待は高かったんだが、装鞍所へ入る前に気持ちがパニックになってしまった。装鞍自体は鼻ネジをかけてなんとかなったけど、正直この精神状態ではレースで結果を出せるか?と不安でした。」

 ところが、2着に6馬身差の大楽勝でしたね。
「ビックリしましたよ。と同時に、あの状態でこれだけ走るのだから、今後精神面が強くなれば相当走るな、と楽しみになりました。」

 その後の調整過程について教えてください。
「レース後はゆっくりさせましたね。次走は新潟2歳Sを考えていたんですが、環境を変えるとまたパニックになる可能性があるな、と考えて小倉2歳Sに切り替えました。一度経験したコースなら精神的にも余裕が出来るだろうからね。」

 最終追い切りは坂路で佐藤哲騎手がまたがって53.2-37.9-24.2-12.2でしたね。
「最終追い切りはゆっくり行って反応を確かめる程度で、あとは乗った感じでやってほしいと御願いしました。小倉への輸送も控えていますしね。それでも、これだけの時計が出るというのはやはり能力が高い証拠だと思いますよ。」

 今回は厩舎装鞍(装鞍所ではなく、厩舎で鞍を装着すること)だと聞きました。
「そうです。装鞍所ならレースの40分前ですが厩舎装鞍はレースの100分前に支度をしなければいけません。馬は鞍を置いて、腹帯を締めることで気持ちにスイッチが入る。つまり、今回は他の馬よりも1時間近く早く気持ちにスイッチを入れることになるわけです。前回、装鞍所でパニックになったことを踏まえて、慣れた厩舎で装鞍しドレッドノートの精神的なリスクを減らそうという計画です。」

 うまくいくといいですね。
「ほんとに。今回は一度レースを走っている分、精神状態もよくなっているはずで、前回よりレースはしやすいと思います。能力を出せればチャンスはありますよ。うちのも1勝馬だし、2歳馬は未知の部分が多いのでやってみないとわかりません。まぁ、宝石の原石を捜している段階。どの馬が強くなるかはマツタケ山で一番いいマツタケを探すようなものですよ。そこにあることはわかっていても、どれだかまだわからない。それでも、今回は結構自信がありますよ。」

 ズバリ、自信の度合いは?
「表彰台に上りたいですね(笑)。」


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