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コラム

花岡 貴子
花岡 貴子

調教師(センセー)教えてっ!

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2010年07月28日

名調教師たちとの思い出

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 ブログにも書きましたが、実はこの7月で競馬サークルに入って21年目を迎えました。毎週毎週の競馬に一喜一憂しているうちにアッという間に時が過ぎてしまった、というかんじです。今回はこれまでの20年の中で思い出深い美浦の調教師さんたちのとの思い出を振りかえりたいと思います。

 まず、わたしがこの世界に入りしばらくした後、ひじょうにお世話になったのは奥平真治調教師でした。言葉少ないながら、気持ちは言葉ではなく態度や行動で表す方でした。そして、時々つぶやく何気ない一言がすごく意味をもっていましたね。
「どの仕事でも一番大切なのは”人の和”」
だと言い、積極的に厩舎スタッフの和を温めていらっしゃいました。とくに馬が勝つたびに厩舎のハナ前でバーベキューをやっていて、そのたびに参加させていただいたのは忘れられない思い出です。当時は厩舎の半分がオープン馬で、未勝利を勝ってもお祝いバーベキューをやっていたほどでしたよ。そのくらい、とにかく人の和を重んじて、黙って行動されて、その結果たくさんの名馬と呼ばれる馬が生まれたのだと感じました。

 亡くなられましたが、ミスター競馬と呼ばれた野平祐二調教師への取材も忘れられません。
「ジョッキーの喜びはその馬のいいところを引き出して勝たせること。そして、若い騎手たちには、理屈も大切ですがその馬で感じた直感を大事に乗って欲しい。」
と、常に今後を担う騎手たちへ進言していました。
 そして、日本の競馬の行く先をいつも考えていらっしゃいましたね。
「競馬の発展のためにはもっともっと競馬がファンに愛されなくてはね。」
 いつもピッと姿勢を正していて、凛としていらっしゃって。出していただいたコーヒーを飲むのでさえも少々気持ちがピンと張ってしまう。でも、すごく紳士で優しい。そんなすてきな人でした。

 境勝太郎調教師は境ラッパと呼ばれる強気な発言が多かった方ですが「リップサービスだよ」と茶目っ気たっぷりに強気なことばかりをおっしゃる。
 そして、その強気は言葉を言うときのいたずらっ子のような童心を感じさせる眼が印象的でした。いつも肌艶がよくて、眼をキラキラ輝かせて。本当に競馬が好きなんだなぁ、と思わせる素敵な先生でした。


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