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コラム

水上 学
水上 学

水上学のこれだけは言わせて!!

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2009年06月24日

第5回「アグネスタキオン」

 アグネスタキオン死去の第一報は、個人的には某記者から22日深夜に入ってきた。前日には元気にしていたとのこと。死因は急性心不全とだけ発表されているが、詳しい事実関係は、本原稿執筆時点(23日23時)でもまだ公表されていない。

 種付け頭数は05年188,06年139頭と減らしていたが、07年から202頭、そして昨年は229頭の種付けをこなしていた。社台繋養の種牡馬には200頭超えをしているものが多く、かつて上限と言われていた年間100頭の2倍にも達している。
 もちろん、獣医学の進歩によるケアが背景にあるとはいえ、常軌を逸した(個人的感想だが)種付け頭数は種牡馬にとってプラスになるものではない。体力の衰え、精神面の減退からくるストレスは間違いないところだろう。社台は繋養種牡馬が多いだけに、当然早逝する種牡馬も増えてもおかしくないのだが、それでもアドマイヤベガ、エルコンドルパサー、そしてサンデーサイレンスに続いて今回と、いずれも寿命を全う(寿命というものは経済動物の場合難しいのだが)することなく天に召されているのもまた事実だ。

 この他にも、社台種牡馬ではキングカメハメハが4年連続200頭以上、ネオユニヴァース(08年は大きく減らしたが)が3年連続200頭以上となっており、クロフネも隔年で200頭台をこなしている。ディープインパクトもあの小さい体で2年連続200頭以上の種付けをこなした。この状況はいささか心配である。
 一国の競馬の財産である種牡馬について、国内最高レベルの陣容を擁する社台グループであるからこそ、余裕を持って頭数調整ができるはず。早逝の理由をすべて過剰な種付け頭数に求めるものではないが、一因であることは確実と思われる。ぜひ一考を願いたいものである。

 アグネスタキオン産駒はまだ3年間新世代が登場する。当面は大きな影響を与え続けるわけで、改めて産駒の傾向を考えてみる。
 まず、改めて活躍した産駒を眺めると、母父ノーザンダンサー系との組み合わせが実に好相性だったことが分かる。例外はロジックとキャプテントゥーレくらいで、アドマイヤオーラ、ダイワスカーレット、リトルアマポーラ、ディープスカイ、レインボーペガサス、ダイワワイルドボア、アドマイヤコマンドにジェルミナルらが、先週までの25勝の重賞タイトルのうち19勝までを占めている。そして母父ミスプロ系との相性が極端に悪い。
 また現3歳世代は圧倒的に牝馬が優勢で、勝率は牡馬の約2倍に達していた。この傾向が今年の2歳世代にも受け継がれるかどうか、興味深いところである。

 今週は上半期最後のGI、宝塚記念。ウオッカ回避で1番人気必至のディープスカイが、父の弔い合戦の意味も含めて一層の注目を集める。後継種牡馬の筆頭に立っているだけに、さらに箔をつけたいところ。ただし、アグネスタキオン産駒には成長力という点で乏しい馬が多い。ディープスカイもこれまで他世代相手に、超一流どころと好勝負はしても勝てていない点は気になる。心情的には勝ってほしいが、馬券はシビアに・・・・6月に異常に強いステイゴールド産駒のドリームジャーニーに期待したい。
 ちなみにステイゴールドはビッグレッドファーム繋養、05年こそ146頭の種付け頭数ながら、以降93,129,73と抑えられており、それでいて成績上位をコンスタントに続けている。

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